「狐」は稲荷の神様のおつかい
稲荷神社と言われれば、何を思い浮かべるだろうか?
きっと、誰しもが「きつね」や「朱色の鳥居」を思い浮かべるのではないでしょうか?
時に、稲荷神社にはおきつね様が祀られていると思われている方も多い。事実、そのような質問が多く寄せられる。
ここ譚では、皆様に少しでもお稲荷さまについて知っていただければ幸いである。
さて、稲荷神社に祀られている神様は宇迦之御魂神(ウガノミタマノカミ)という五穀豊穣を司る神様である。
そして、みなさんが思い浮かべた「狐」は、その稲荷の神様の神使(しんし)、つまり、神様からのお使いなのである。
と、説明するとそれこそ狐につままれたような驚いたような顔をされることもある。
「狐」=「おきつねさま」は皆様の願いを稲荷大神様に届けてくださり、神様からのお蔭、恵みを皆様の元へと運んで下さるのである。
鳥居について
注連縄(しめなわ)をかけるのは?
尻久米縄しりくめなわ、端出之縄しりくめなわ、七五三縄しめなわとも書く。
天照大神が天岩戸あめのいわとから出られた時、天太玉命が縄を作り岩戸の前に引き廻し「再び之より入り給うな」と申し上げたのに始まり、神聖な場所と俗界を区別するため。
天照大神が天岩戸あめのいわとから出られた時、天太玉命が縄を作り岩戸の前に引き廻し「再び之より入り給うな」と申し上げたのに始まり、神聖な場所と俗界を区別するため。
お稲荷さまが朱色で塗ってあるのは何故?
諸説あり、その中のひとつに草木や果実が熟すと赤くなる。これは豊年や成熟する色であり、五穀の神であることから朱を以て表している。木火土金水の五行説から、火(赤)は土を生ずることから、土壌を肥やすための野焼きなどを表しやはり、五穀に関わる理由だと考えられる。
絵馬について
絵馬は元々本当の馬を神に奉納したものだが、時代の流れと共に板に馬の絵を描き、奉納するようになった。馬は古代より農耕や物の運搬に欠かせぬ貴重なもので、これを御礼のしるしに神に捧げた。
今では厄除や合格などの願いを書き、祈願のしるしに奉納するようになった。
今では厄除や合格などの願いを書き、祈願のしるしに奉納するようになった。